少年野球スコアの書き方|早稲田式の記号早見表・記入例・集計

三振はK、フォアボールはB。まずは、ここからで大丈夫です。

なのに説明を開くと、知らない記号がずらり。「スコア当番を引き受けただけなのに、暗号の試験まで付いてきた?」……それは困りますよね。

この記事では、空振り三振も見逃し三振もKに統一します。違いは、一球ごとに書く投球欄の「×=空振り」「○=見逃し」で残します。

少年野球でよく出るプレーから、書く場所と順番を見ていきましょう。まずは「打者の結果」「走者の続き」「アウトと得点」。一度に全部を暗記しなくて大丈夫です。初めて担当する日は、経験者と一緒に記録して確認してもらいましょう。

初心者ママ

打った人の結果は書けても、走者が動くと分からなくなります。

パパコーチ

そこは分けて考えましょう。「打者がどうなったか」と「出た走者がどこへ進んだか」。一人のマスを最後まで追うと、つながりが見えてきます。

目次

少年野球スコアの基本記号|最初はこの早見表から

記号意味・使う場所
K三振。空振りも見逃しも、打席結果はK
B四球(フォアボール)
DB死球(デッドボール)
Eエラー。関係した野手の番号も残す
S盗塁。進んだ走者のマスへ書く
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲその回の1・2・3個目のアウト。中央へ
○得点。生還した走者の中央へ
ℓ残塁。回の終了時、塁に残った走者の中央へ
//3アウトでチェンジ。マスの右下隅へ

ゴロ・フライ・ヒットは、守備番号と線を組み合わせて書きます。文字だけで覚えるより、下の記入図を一つずつ見た方が早いです。

記入用紙は、ひし形の周囲へ書き足す早稲田式です。細かな線や印は、チームのスコアブックの見本に合わせてください。この記事は練習用の架空例で、実在する子どもの成績ではありません。

基本記号の参考:学童チーム・藤沢ファイターズの記入例。三振をKで記す方法は、全軟連の公式記録記号(PDF)でも確認できます。

守備番号1〜9|6-3はショートからファーストへ

守備番号は、ボールを処理した野手を短く書くための番号です。打順でも、背番号でも、塁の番号でもありません。

投手1、捕手2、一塁手3、二塁手4、三塁手5、遊撃手6、左翼手7、中堅手8、右翼手9を示す守備位置図
本塁を下にして見た守備位置。4は二塁手、6は遊撃手です。
番号守備位置よく呼ぶ名前
1投手ピッチャー
2捕手キャッチャー
3一塁手ファースト
4二塁手セカンド
5三塁手サード
6遊撃手ショート
7左翼手レフト
8中堅手センター
9右翼手ライト

たとえば6-3は「遊撃手が捕って、一塁手へ送った」という経過です。六塁から三塁へ、ではありません。六塁まであったら、走る子どもも大変です(笑)。

一塁手から、ベースカバーに入った投手へ送ったなら3-1。実際にボールを扱った人を、順番に書くと考えましょう。

書く場所|打席結果は右下、走者の続きは同じマスへ

一つのマスは、その選手が打席に入ってから、得点・アウト・残塁になるまでを追う場所です。出塁した時点で、記録はまだ終わっていません。

早稲田式のマスで右下が一塁まで、右上が二塁まで、左上が三塁まで、左下が本塁まで、中央が最終結果、左端が投球経過となる配置図
右下→右上→左上→左下の順。実際の塁は、外周の下・右・上・左の中央に対応します。
  • 左の細い欄:一球ごとの投球経過。
  • 右下:打席の結果。本塁から一塁まで。
  • 右上:一塁から二塁へ進んだ理由。
  • 左上:二塁から三塁へ進んだ理由。
  • 左下:三塁から本塁へ進んだ理由。
  • 中央:アウト順、得点、残塁。

一塁走者が二盗したら、今の打者ではなく、その走者のマスへ戻って書きます。「あれ、上の欄に戻っていいの?」で止まりやすいところです。戻っていいんです。

パパコーチ

前の人のマスへ戻るのは、書き間違いではありません。出塁した選手の「その後」を追記しているんです。

一球ごとの書き方|ボール・見逃し・空振り・ファウル

投球欄の記号意味
●ボール
○見逃しストライク
×空振りストライク
−ファウル
◎打球になった最後の1球(本記事の記入例)

左の細い投球欄へ、投げた順に上から書きます。投球欄の○は見逃しストライク、中央の○は得点。同じ丸でも、書く場所が違います。

打った最後の1球は、ここでは◎(二重丸)で残します。ヒットでもゴロでもバントでも、その投球を球数から落とさないようにしましょう。見逃しの○とは別の印です。

◎は、吉成野球スポーツ少年団小学部の記号表を参考にした書き方です。投球欄の細かな印は、所属チームの見本に合わせてください。

投球欄にボール、見逃し、空振り、ボール、ファウル、ボール、ファウルの7球を並べ、3ボール2ストライクになることを示した図
7球の経過と、途中のカウントを対応させた例。2ストライク後の普通のファウルでも、投球数は増えます。

図は7球を投げて、3ボール2ストライクになったところです。普通のファウルは2ストライク後にストライク数を増やしませんが、投げた球数には入ります。

カウントは「今のボール・ストライクの数」、投球数は「実際に投げた球の数」です。打って打席が終わった最後の一球も、球数から落とさないようにしましょう。

2ストライク後のバントファウルなどは、普通のファウルと判定が違います。迷った時は審判の判定と起きたことをメモし、確認してください。

初心者ママ

3ボール2ストライクなのに、投げた球は7球? そこから別なんですね。

パパコーチ

そうです。カウントは今の状態、投球欄は一球ずつの足跡。ファウルが続いた時こそ、消さずに残しておきましょう。

三振はK|見逃し・空振りは最後の投球で分ける

空振り三振も見逃し三振も右下にK、中央にⅠと書き、投球欄の最後の×と○で区別する記入例
三振の結果は左右ともK。最後の投球を、空振りは×、見逃しは○で記録します。どちらも1アウト目の例です。

空振り三振も、見逃し三振も、右下の結果はKです。捕手が正規に捕球して打者がアウトになったら、中央へその回のアウト順を書きます。図は両方ともⅠ、1アウト目です。

見逃しか空振りかを確認するのは、投球欄の最後。左は×、右は○です。別の三振記号を増やすより、まずこの二つの場所を覚えましょう。

四球はB、死球はDB|出塁しただけでは得点にならない

6球目が4個目のボールで四球となり、右下にB、中央は保留。右のダイヤモンドで本塁から一塁への動きを青緑の矢印で示す図
4球ではなく、4個目のボール。右下のBを残し、その走者の続きは後から書き足します。右の矢印は走る方向の説明です。

フォアボールは、4球投げたら成立するのではなく、4個目のボールでBです。図では途中にストライクとファウルがあるので、6球目で四球になっています。

死球と判定されたらDB。右下へ結果を書きます。四球も死球もヒットではないため、安打の赤い斜線は引きません。図の横の青緑の矢印は、一塁へ出る動きの説明です。中央は、得点・アウト・残塁が決まるまで保留です。

ゴロ・フライ・ヒット|基本の記入例を見比べる

遊ゴロの6-3と中央Ⅰ、四球のB、中前単打の8と赤い安打線を比較し、四球と安打の一塁への動きを青緑の補助矢印で示した図
3つは別々の場面。赤線は安打で得た塁、青緑の矢印は実際の動きの説明です。

遊ゴロで一塁アウト:6-3とアウト順

遊撃手がゴロを捕り、一塁手へ送球してアウト。右下へ6-3、中央へアウト順を書きます。この図では6の下にゴロの曲線を付けています。

中央のⅠは「その回の1個目のアウト」。先頭打者だからⅠ、ではありません。すでに一死ならⅡ、二死ならⅢです。

遊ゴロ6-3の右下と中央Ⅰ、中堅手が捕球したフライ8の上の弧と中央Ⅱを並べた図
左は1アウト目、右は2アウト目の別場面。プレーの種類と、その回のアウト数を別々に残します。

フライは捕球した野手の番号と、フライの弧を残します。中堅手が捕れば8。その上に弧、中央にアウト順です。

ヒットの線:単打は一塁まで、二塁打は二塁まで

中前単打は本塁から右の一塁まで赤線を引き、左二塁打は本塁から一塁を通って上の二塁まで赤線を続けた比較図
単打は一塁まで、二塁打は二塁まで。線は打球方向ではなく、安打で得た塁を示します。

安打で得た塁まで赤い斜線を引きます。単打は一塁まで、二塁打は二塁まで。この赤線と、出塁後の進塁をつなぐ紺の矢印は、別の役割です。色はチームの書き方に合わせてください。

単打の後に盗塁して二塁へ行っても、単打が二塁打へ昇格するわけではありません。安打の赤線は一塁まで。二塁へ進んだ区画には盗塁のSを残し、後続打者による進塁も、その理由と経過を分けて追記します。

走者の進塁矢印|Bを残し、二盗・三進・生還を追う

図の左はスコアへの記入例、右のダイヤモンドは実際の走者の動きです。線の役割を分けて見ましょう。

  • 紺の矢印:この記事の記入例では、後続打者などで進んだ経過を、同じ走者のマスでつなぎます。
  • 赤い斜線:その打者が安打で得た塁の範囲です。盗塁した分まで伸ばしません。
  • 青緑の矢印:塁を進む方向を示す説明用です。スコアのマスへ写す記号ではありません。
四球B、二盗S(2)、三進(2)、生還(4)を同じ走者のマスへ追記する4段階の図。紺の進塁矢印と、実際に塁を進む青緑の補助矢印を並べて示す
すべて1番打者の同じマスです。右上→左上→左下の紺の矢印で、三進・生還の経過をつなぎます。右の青緑の矢印は説明用です。
  1. 四球で一塁へ:右下にB。中央はまだ空欄です。
  2. 2番の打席中に二盗:右上にS(2)。Bは消しません。
  3. 2番の安打で三塁へ:左上に(2)。右上の盗塁記録から左上へ、進塁の矢印をつなぎます。
  4. 4番の二塁打で生還:左下に(4)。左上から左下へ矢印をつなぎ、中央に得点の○を付けます。

これで「四球で出た」「盗塁した」「2番の安打で三塁へ」「4番の安打で生還した」が、一人のマスで追えます。記号だけでなく、どこからどこへ動いたかをつなげて見るのがポイントです。

出塁した理由と、その後に進んだ理由は別。Bを消してSに書き直すと、最初の四球が消えてしまいます。「何で出たか」を残したまま、「その後どこへ動いたか」を追記します。

四球で出た1番の二盗成功と二盗失敗を比較。Bを残し、SまたはCS、打順と投球の照合印を追記し、失敗は走塁死矢印と2-6、中央Ⅰを示す図
上下は別の場面。括弧の2は打順、2-6は捕手から遊撃手への送球。ʼ は該当する投球の照合印です。青緑の矢印は走る方向を示します。

図の括弧の(2)は「2番打者の打席中」という意味です。2球目ではありません。打者の投球欄と走者の欄へ同じ印を付け、何球目に動いたかも対応させています。右のダイヤモンドの青緑の矢印で、一塁から二塁への動きも確認してください。

盗塁に失敗したら、アウトになった走者のマスへ送球経過とアウト順を記録します。捕手から遊撃手なら2-6、二塁手なら2-4。いつも同じ番号、とは決めません。

初心者ママ

二塁まで行ったら、全部を赤い線でつなげばいいと思っていました。

パパコーチ

この書き方では赤線は安打の範囲です。盗塁やミスで進んだ分まで伸ばすと、単打が二塁打に見えてしまいます。線より先に「何で進んだか」を残しましょう。

エラー・暴投・捕逸|迷ったら、先に起きたことを残す

記号意味
E失策(エラー)
WP暴投(ワイルドピッチ)
PB捕逸(パスボール)
1番走者が捕逸PBまたは暴投WPで二進した別々の例。Bを残して右上へ理由を追記し、2番打者の3球目と照合印で対応させ、実際の動きを青緑の矢印で示す図
上下は別の場面。2番の3球目をそらした後に1番が二進。括弧の2は打順で、球数ではありません。横の青緑の矢印は動きの説明です。

投球をそらし、それによって走者が進んだ場面。通常の守備で処理できた投球かなどを確認して、暴投と捕逸を分けます。「捕手がそらしたから全部PB」とは決めません。

図は、四球で出た1番が、2番の3球目をそらした後に二塁へ進んだ別々の例です。走者の右上へ進塁理由、打者の投球欄へ対応する印を残します。

四球Bを残し、投球の暴投で二進したWPと、投手の牽制悪送球で二進した1Eを比較。下のダイヤモンドで走者の動きを示す図
両例とも、盗塁を始めていない走者がミスを見て二塁へ進んだ設定。投球か、塁への送球かを分けます。青緑の矢印は動きの補助説明です。

一塁への牽制が悪送球になって進塁した場合は、投球の暴投WPとは別です。この図の単純例では投手の失策として1Eを残します。

ヒットかエラーか、暴投か捕逸か。迷う場面はあります。記号の前で固まらず、「どこへ飛んだ・誰がどう処理した・誰がどこへ進んだ」をメモして、確認担当へ聞きましょう。

練習|6人分を書いて、半イニングをつなげてみる

無死・走者なしから始まる架空の練習です。安打・犠打などの記録は、表のとおりに確定している設定です。

打順起きたプレー走者の動き
1番四球一塁へ。2番の打席中に二盗成功
2番中前単打1番は三塁まで。2番は一塁まで
3番投手前への送りバント。1-3で1アウト。犠打成立1番は三塁、2番は二塁へ
4番左二塁打1番・2番が生還。4番は二塁まで
5番空振り三振で2アウト4番は二塁のまま
6番遊ゴロ6-3で3アウト4番は二塁残塁

一人ずつ書いてみましょう。字のきれいさは後回し。採点されるのはペン習字ではなく、プレーのつながりです。

6人分の半イニング解答。四球の1番と単打の2番が進塁矢印を経て生還し、3番犠打がⅠ、4番二塁打が残塁、5番三振がⅡ、6番遊ゴロがⅢとなる図
1番・2番の進塁は紺の矢印で追記。赤い安打線は2番が一塁まで、4番が二塁までです。3番・5番・6番で3アウトになります。

1番はBと盗塁のSを残し、三塁・本塁へ進んだ経過を紺の矢印で追います。2番は一塁までの赤い安打線を残したまま、その後の二進・三進・生還を紺の矢印でつなぎます。

1番と2番は得点、4番は二塁に残塁。3番・5番・6番で3アウトです。得点の○は基礎練習として示しており、投手の自責点まで判定した印ではありません。

試合形式のスコア記入例|1回表を最初から追ってみる

表で見て分かっても、試合が動き出すと急に忙しくなりますよね。上の練習と同じ6人のプレーを、スコアブック風に並べてみましょう。

投球の順番は説明用に設定した架空の1回表です。投手交代はなく、同じ投手が投げた設定で、実在の試合結果ではありません。

1〜3番まで|四球・盗塁・安打・送りバント

マスは3番まで終わった時点の状態です。右端の累計は「その打者の打席が終わった時の球数」で、走者の記録は、その後も前のマスへ戻って書き足しています。

架空の1回表で1〜3番まで記入したスコアブック風の例。四球、二盗、中前単打、犠打を追記し、12球、0得点、1アウト、走者二三塁となる
3番までで6+4+2=12球。犠打で2番は二塁へ進み、1番は三塁にとどまります。まだ得点していないので、1番・2番の中央は空欄です。

4〜6番まで|二塁打で2人生還、三振・ゴロで3アウト

4番の二塁打で、1番と2番が生還します。得点の○は4番のマスではなく、生還した1番・2番の中央へ。その後、5番が三振、6番が遊ゴロでチェンジです。

架空の1回表が終わった6人分のスコア。打者ごとの投球、走者の進塁矢印、生還、三振とアウトを記録し、合計23球、2得点、2安打、残塁1となる
1番のB、2番の単打線は消さず、生還まで追記。3番・5番・6番で3アウト、4番が二塁残塁です。各打席の球数は6・4・2・3・5・3、合計23球になります。

打った時・盗塁があった時こそ、球数を忘れない

「ヒット!」で結果を書く。盗塁が起きたら、前の走者のマスへ戻る。その間に、投球欄だけ置き去りになりがちです。

2番の4球を拡大し、3球目のボールで1番が二盗し、4球目の打球で単打となる図。通算9球目と10球目を対応させ、送球を投球数に足さない例
同じ2番の打席です。二盗は3球目のボール、単打は4球目の◎。プレーが起きた投球も1球ずつ数え、捕手の送球を追加の1球にはしません。

投げた1球を残してから、打者と走者の結果を書く。打った最終球◎も、盗塁が起きたボール●も、球数に入ります。

2番は●→○→●→◎の4球です。1番の打席の6球と合わせて10球。打った球を落として9球にしない、盗塁の送球を足して11球にしない、という確認です。

四球になった最後のボールも同じです。出塁のBだけ書いて、その投球を数え落とさないようにしましょう。

試合後の集計|打席・打数・得点を分ける

項目合計数え方
打席61〜6番が一度ずつ打撃を完了
打数4四球1・犠打1は打数に入れない
安打22番の単打、4番の二塁打
四球/死球1/01番が四球
犠打/犠飛1/03番が犠打
三振15番
得点2生還した1番・2番
打点24番の二塁打で二人をかえした
盗塁11番の二盗
残塁1二塁に残った4番

打席と打数は同じではありません。この練習は6打席ですが、四球1と犠打1を除くので4打数。2安打÷4打数で、打率は.500です。

四球・死球・犠打・犠飛は、打数に入れない代表例です。エラー出塁は、ヒットには数えませんが、通常は打数に入ります。「塁に出たから全部引く」ではありません。

生還した1番・2番には、それぞれ得点1。二人を安打でかえした4番には打点2です。暴投や捕逸で入った点へ、その時の打者の打点を自動で足さないようにします。

初心者ママ

得点した人数と、打点の合計はいつも同じじゃないんですね。

パパコーチ

そうです。得点板に2点入ったことと、誰に打点を付けるかは別の確認です。数字を合わせるために、打点を足さないようにしましょう。

最後は、回ごとの得点板とスコアを照合します。この例なら「2得点・1残塁・3アウト」。合わない時は、消して数字を合わせる前に、一人ずつの動きを追い直しましょう。

試合後は軽く照合。最初から必死になりすぎなくて大丈夫

パパコーチ

うちの現場では、最後にお互いのチームで「合ってます?」と軽く確認します。この時の軽い答え合わせで見るのは、二塁打やホームランなどの目立つ記録が中心。細かい線一本まで、お互いに採点するような感じではありません(笑)。

最初から細かな記号まで完璧にしようと、必死になりすぎなくて大丈夫です。ヒットかエラーかなど、迷うところは起きたことを短くメモして、確認できる時に聞きましょう。

ただし、得点・アウト・投球数まで「だいたいでいい」という意味ではありません。照合の範囲や記録の提出方法はチーム・大会によって違うため、公式の確認は指定の担当者・手順に従ってください。

投球数制限などの最新資料は、全日本軟式野球連盟の連盟適用ルールでも確認できます。

書くのが追いつかない時|記号より事実を先に

  • 何回・何番の打席か。
  • 打者と走者が、どこへ進んだか。
  • 誰が何個目のアウトか。
  • 確認が必要な場所へ?を付け、イニング間に指定の相手へ聞く。

「1回・4番、左二塁打、1番と2番が生還」のようなメモで構いません。考え込んで次の打者まで見失うと、ノートより先に頭の中が満塁になります。まず次のプレーを追いましょう。

当日の持ち物や試合前後の段取りは、少年野球のスコア係のやり方で確認できます。

必要な場面だけ確認|交代・振り逃げ・併殺

ここからは、該当する場面が出た時に開けば大丈夫です。初日から全部を頭へ詰め込まず、確認担当と一緒に必要なところを見ましょう。

打席途中で投手が代わった時の書き方
投手Aが4球投げて3ボール1ストライクで交代し、投手Bが2球投げて空振り三振となる投球欄と球数の分け方
同じ打席の6球でも、投手Aに4球、投手Bに2球。交代位置を投球欄へ残します。

投手交代は、相手の攻撃を記入している側で追います。投手名と交代の印、交代時のカウントを残し、投手成績欄にも登板順に名前を書きます。

図は投手Aが4球、投手Bが2球で合計6球です。4球目と5球目の境目を残し、最後の投手へ6球すべてを付けないようにします。牽制や準備投球は混ぜません。

大会に提出する投球数は、指定担当者の集計と照合してください。

振り逃げが起きた時の記録
無死走者なしの振り逃げ。捕逸で一塁セーフは反転した三振記号と補助の走者矢印、一塁アウトは反転記号の下に2-3と中央Ⅰを示す比較図
左は捕逸で一塁セーフ、右は捕手2から一塁手3へ送球されアウト。反転Kは通常のKと別の記号です。青緑の矢印は動きの説明に使っています。

第三ストライクを捕手が正規に捕球できず、一塁が空いている場合、または二死の場合には、打者が走者になります。見逃しでも同じです。無死・一死で一塁に走者がいる場合は、捕球できなくても打者は三振アウトです。

図は無死・走者なし。通常の三振のKと区別するため、振り逃げの反転した記号を使った例です。見逃し三振を表すための反転ではありません。この場面の書式はチームの見本に合わせて確認します。

左は捕逸で一塁セーフ。三振1・捕逸1で、安打は付きません。中央は保留です。右は捕手から一塁手への送球でアウトになり、2-3と中央のⅠを残します。右の無走者の単純例では捕逸を記録しません。

一塁でセーフなら、三振だからと中央へアウトを付けないこと。成立条件や大会の取り決めは、確認担当と照合してください。

6-4-3の併殺が起きた時の書き方

無死一塁。遊撃手から二塁手、一塁手へ送球され、先に一塁走者、次に打者がアウトになった例です。

無死一塁の6-4-3の併殺。走者のマスは二塁への走塁死矢印と6-4で中央Ⅰ、打者のマスは6-4-3で中央Ⅱ。実際の動きもダイヤモンドで示した図
先に一塁走者が二塁でアウト、次に打者が一塁でアウト。走者の走塁死矢印と、二人分のアウト順を対応させます。
  • 一塁走者のマス:右上へ6-4、中央にⅠ。
  • 打者のマス:右下へ6-4-3、中央にⅡ。
  • 二人分を対応させ、併殺DPと分かるようにする。

すでに一死なら、走者がⅡ、打者がⅢです。誰が先にアウトになったかまで残します。

野手選択FCなど、ヒットではない出塁もあります。「セーフになったから安打」とは限りません。複雑な場面の記録判断は確認してから確定しましょう。

まとめ|まずK・B・DBと、書く場所が分かればいい

最初は、三振K・四球B・死球DB。次に守備番号とゴロ・フライ・ヒット。そして、出塁した選手のマスへ戻り、進んだ理由と経過を残す。この順で、一つずつ増やしていきましょう。

空振りも見逃しも、三振の結果はK。違いは最後の投球欄に残す。記号を増やして迷うより、誰がどうなったかを追えることが先です。

パパコーチ

きれいな記号を書くためだけのノートではありません。子どもたちのプレーを、後からちゃんと思い出せる記録にしましょう。

印刷して持っていけるスコア早見表|3種類から選んでラミネート

全部を覚えてから行こうとしなくて大丈夫です。そこは紙に働いてもらいましょう。必要な表を1枚選び、印刷して手元へ置いてください。

迷ったら①の基本記号だけでOKです。A4は読みやすさ優先、A5は携帯用。A5は文字が小さくなるので、まず実寸で試し刷りしてください。

① 基本記号|はじめて持っていく1枚

守備番号、投球、三振K・四球B・死球DBなどを、ひと目で確認したい人向けです。細かな記入位置より、まず記号の意味を思い出したい時に。

少年野球スコアの基本記号を1枚にまとめた早見表。守備番号、投球、K・B・DB、安打の塁打、走塁、打球と交代の記号
基本記号を確認する1枚。三振は空振りも見逃しもK、投球欄は空振り×・ボール●にそろえています。

基本記号の表を印刷する(A4縦・1ページ) / 携帯用を印刷する(A5縦・1ページ)

② 打者・安打・投球|書く場所で迷った時の1枚

単打と二塁打の赤い線、三振、四死球、ゴロ・フライの記入例を見比べたい人向けです。「記号は分かるけど、マスのどこへ?」を確認できます。

打者・安打・投球の記入例を1枚にまとめた印刷用早見表。空振りも見逃しもK、四球B、死球DB、単打と二塁打の線、ゴロとフライを比較
打者編は横向き1ページ。赤線は安打で得た塁、青緑の矢印は実際の動きの説明です。

打者・投球の表を印刷する(A4横・1ページ) / 携帯用を印刷する(A5横・1ページ)

③ 走者の記録|ランナーが動いた時の1枚

盗塁・盗塁失敗、暴投・捕逸など、出塁した後の記録で迷う人向けです。走者のマスと、その時の打者の投球欄を対応させて見てください。

走者の記録を1枚にまとめた印刷用早見表。盗塁成功・失敗、捕逸・暴投、振り逃げの記入例と実際に進む方向を示す
走者編も横向き1ページ。紺の記入矢印と、マスへ写さない青緑の補助矢印を区別しています。

走者の表を印刷する(A4横・1ページ) / 携帯用を印刷する(A5横・1ページ)

選んだ表を印刷して、ラミネートして持っていこう

  1. 使う表とサイズを選び、PDFを開く。基本記号は縦向き、打者編・走者編は横向きです。
  2. 用紙サイズ・向きをPDFに合わせ、まず1枚試し刷りする。文字が読めるか、端が欠けていないか確認します。
  3. チーム独自の記号があれば、メモ欄や余白へ書き足す。
  4. ラミネートする場合は、用紙に合うフィルムを選び、機器・フィルムの説明に従って加工する。
  5. スコアブックやバインダーと一緒に持っていく。3種類すべてではなく、今ほしい1枚だけでも大丈夫です。
パパコーチ

覚えるための早見表より、「今ここ、何を書くんだっけ?」に答える一枚です。チームの記号へ合わせてから使う。そこが一番大事です。

②と③をまとめて印刷したい人へ(2ページ版)

打者編・走者編をまとめて開く(PDF・A4横2ページ)

携帯用の2ページ版を開く(PDF・A5横2ページ)

家で一度書いてから持っていきたい人は、練習用紙・解答も使ってください。こちらは学習用で、公式提出用のスコア用紙ではありません。

練習用紙・解答・集計(PDF・A4縦3ページ)

記号や細かな線は、所属チームの見本に合わせて使ってください。全部を一度に覚えるより、困ったところをその場で確かめられる表にしておきましょう。

参考資料|少年野球チームの記入例と連盟の資料

進塁矢印の参考:野球チーム.JPの走塁記入例。少年野球も対象にした運営者作成の教材です。進塁を線や矢印で結ぶ細かな書式には違いがあるため、実際の記録は所属チームの見本に合わせてください。

記号資料の確認:2026年10月24日。進塁図の更新:2026年10月25日。本記事の用紙・図は独自の練習教材です。本文で使う記号は上記の早見表にそろえ、実際の記録では所属チームの見本、大会の取り決め、公式記録を優先してください。

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