新卒採用「2021年問題」とは少子高齢化によって働き手が2020年あたりから再び減少トレンドに突入する事を問題視していることを意味します。
単純に「2021年問題」言われているのが「新卒採用の2021年問題」と言う言葉が一般的です。
既に社員などで働いてる方は、人事で新卒採用を担当してる方以外は目にしない言葉ですが、担当者には頭の痛い問題がすぐ近くに迫っていて頭を悩ましている事でしょう。
しかし、採用される側(新卒採用)に有利になるかと言えば疑問です。
働き方改革などで中途採用の比率が高くなり・・
即戦力にならない新卒者は海外と同様にはじかれる可能性がある危険な問題が「新卒採用2021年問題」です。
専門のスキルが必要になってくる新時代の幕開けかもしれませんね…
今回はこの「新卒採用の2021年問題」とは?
その意味と内容について紹介します。
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1.新卒採用2021年問題とは?その意味と内容
新卒採用2021年問題とは?その意味
読み:にせんにじゅういちねんもんだい
1.浜銀総合研究所のリポート「Economic View No.11」で「新卒採用の2021年問題」を提唱。
2.大学を卒業して働き始める人口が減少トレンドに入る為に、多くの企業が採用内定者を確保出来なくなる問題。
少子高齢化による労働者(働き手)の不足は、現代の日本における大きく無視できない社会問題になっている。
浜銀総合研究所のリポート「Economic View No.11」で「新卒採用の2021年問題」を提唱した。
浜銀総合研究所研究員のレポートで「人材不足に拍車ををかける「新卒採用2021年問題」」↓
企業の人手不足感が年々強まっている。こうした人手不足感が2022年以降一段と強まる恐れがある。これは大学を卒業し、新たに企業で働き始める(いわゆる新卒)人口が2022年度以降、再び減少傾向に転じると見込まれるためである。企業側では、この2022年3月卒の就職活動時期となる2021年頃から徐々に採用内定者を確保しにくくなっていくと考えられる。これを「新卒採用の2021年問題」と定義したい。・・・
引用元 →浜銀総合研究所
新卒採用2021年問題とは?その内容
近年は横ばいで推移してきた新卒労働人口(者大学を卒業して働き始める人)が減少トレンドに入る予測の為に、多くの企業が採用内定者を確保出来なくなる。
詳しくいうと、2020年度から新卒労働者が減少トレンドに突入!
2022年3月卒の就職活動の時期になる2021年から多くの企業が採用内定者を採用枠の人数を確保できなくなると警鐘を鳴らしているのが2021年問題だ!
- 2021年は景気が減速感が強くなる。
- 人手不足だが「売りて市場」の利点は無い!
- 就職氷河期まではいかないが、能力至上主義の時代に
2.「新卒採用2021年問題」から終身雇用制度の崩壊

有名ですが先日、経団連とトヨタ自動車の社長の両名が「終身雇用を前提とする現在の日本型雇用制度が限界に近いづいている」と発言しています。
このタイミングでのこの発言は新卒にあたる大学生などの人口の減少トレンドが始まる2021年を見据えて、日本特有の終身雇用すなわち年功序列の制度を終わらせるぞ!との労働者への宣告であると考えられます。
人材不足で採用者有利や若手有利かと思われがちですが…
欧米型の採用に切り替わっていくことは明白で、スキルが無ければ新卒でもまともな職にはつけません。
新卒者は自らキャリアを積み、転職を繰り返しながら実力を上げていかなければならない時代が到来するかもしれません。
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「新卒採用2021年問題」から新卒一括採用(日本型)の崩壊
人手不足の状態…
簡単に言うと、売り手市場ですね。
2021年以降から企業は採用者を確保できなくなります。
募集をかけているのに人手が集まらずに人手不足にになる企業が続々と現れる事になります。
これが「2021年問題」の核心になります。
トリガーは少子化で右肩下がりで減少していきますので避けられない問題になります。
あまりにも急激な変化の為に企業側では若者の混乱を抑える事は出来ない為に数年間は政府主導の採用システムになるでしょう。
これからの時期はその混乱の過渡期に突入すると言う事です。
答えは欧米にありますので、欧米と同じ混乱と結果に落ち着くと予想できますが、日本型の新卒の一括採用は消えてしまうでしょう。
「新卒採用2021年問題」から終身雇用制度の崩壊
経団連とトヨタ自動車の社長の両名が「終身雇用を前提とする現在の日本型雇用制度が限界に近いづいている」と発言しています。
これからは、欧米の様な中途採用がメインになるでしょう。
欧米の中途採用が主流に!
新卒者は先輩にあたる一般の労働者と同じ戦場で戦わねばなりません。
職を得るには競争市場の荒波にのまれなければいけませんから
欧米の様に専門の知識を学びながらインターンなどで経験を早く勝ち取ることが勝ち抜くキーとなるかもしれませんね。
新卒と中途採用の垣根がなくなることは、一部のエリート以外には辛い現実が待ち受けてる事でしょう。
更に問題は日本の企業がそれに見合った報酬をだすかです?
偉そうに、時代が変わったと言ってますが、昔の頭の固い人間が多いのは日本の典型的な企業の特徴です。
能力を磨いてきている若い人間にとって、日本の企業は眼中にないのが現在の実情です。
更に言うと、優秀な人間ほどベンチャーや中小の力を生かせる企業を選ぶようになります。
欧米では大企業は学歴で言えば低い人が行く企業です。
- 若い人間にとって、日本の企業は眼中にない
- 優秀な人間ほどベンチャーや中小の力を生かせる企業を選ぶ
- 欧米では大企業は学歴で言えば低い人が行く企業
日本がダメになってしまっては就職なんて言ってられませんから心配ですね。
競争市場
経団連が発表した新卒一括採用の見直しで、本来は3年春活動という定説が無くなりました。
入学したばかりの優秀な人材を見つけるために企業側からのアプローチが盛んになるかもしれませんね。
しかし!
有名大学以外やスキルなどなければ、人手不足でもまともな職に就ける事は出来なくなります。
すでに現場で働いている経験をもってる労働者と争わないといけないため、実力を持たないと就職氷河期の世代に近い地獄を味わうことになるかもしれません。
早めにこの現実に対応することが今後、生き抜いていけるかにかかわってくるでしょう。
3.新卒採用2021年問題とは?まとめ

新卒採用の2021年問題の到来を目の前にして、働き手の確保に悩んでいる企業は労働環境の改善や働き方改革を推し進める事が重要です。
欧米のようなワークスタイルや報酬…
契約に基づいた仕事(日本の雇用契約は都合がよすぎる)だけになると、今までのように社員とは言え自由には操れません。
決められた契約以外の仕事は断るのが世界の常識です。
なんでもかんでも社員がしてくれる日本がおかしいのです。
我々もそれに対応しなければなりませんから、双方とも負担は大きくなりそうです。
新卒・中途の人材獲得競争が激化することは間違いありません。
そのキーワードは2021年です。
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